ひとの気持ちはわからなくても、自分のことはよくわかっている。そう思いますよね。
でも、自分がどんな感情をもっているか、意外と気づかないこともあるのです。心身医学では、自分の気持ち(感情)がわかりにくい傾向を
「アレキシサイミア(失感情症)」
といわれます。
たとえば、誰かに嫌がらせをされて腹が立つ感情(怒り)を抱いていても、それを認めたくないなど否定したい気持ちや、表現しにくい社会的な状況などによって、その気持を無意識のうちに抑えこんでしまうことがあります。
それが知らず知らずのうちに積もり積もって、心が悲鳴を上げることがあります。感情がちゃんと言葉のレベルまで上らなかったり、表現できなかったりすると、からだの症状として表現されることもあります。これが、心身症における、身体症状に心理的な因子が関与する機序の一つと考えられています(もちろん、心身症の機序はこれだけではありません)。
自分の気持ち(感情)を知るということは、自分を知る第一歩。
自分の中の、いろんな部分のコミュニケーション(つながり)をよくすることは、ストレスに対応する上でも重要なことです。
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アレキシサイミア(失感情症)
アレキシソミア(失体感症)
アレキシソミア研究会