アレキシソミア(Alexisomia: 失体感症)

penguins自分の「からだ」と向き合ってますか?

自分がどんな気持ちをもっているか、「こころ」に気づきにくいのをアレキシサイミア(Alexithymia) と呼ぶのでしたね。

では、自分の「からだ」のことはどうでしょう。
「自分のからだのことは自分が一番よくわかっている」
と言います。でも意外に、自分のからだが調子がいいのか悪いのか、疲れているのかいないのか、どんな状態なのかわかりにくくなっていることがあります。

また、自分のからだに向き合いたくなかったり、からだから眼をそむけたりしてしまうこともあります。ダイエットがうまくいかなかったり、リバウンドしてしまう背景にこんなことがありがちです。医療では、生活習慣病の背景として重要です。

このような、自分のからだの状態に気づきにくい、自分のからだと向き合えない、という傾向を心身医学では、アレキシソミア(Alexisomia: 失体感症)とよばれます。
“somia”という言葉は、からだを表す”soma” からきていて、オーラソーマとか、ソマティック〇〇の、ソーマも同じです。

「からだと自分とのコミュニケーションがうまくいってない状態」
ということもできます。たとえば、生活習慣病では自分のからだの状態をよく知って、生活習慣を見直し、上手につきあっていくことが薬以上に大切です。ところがそこから眼をそむけ、仕事や遊びに打ち込むことで、自分をごまかしてしまうのです。

このような傾向は、「からだ」よりも、知性や情報に偏った現代人にありがちですが、おきざりにされた「からだ」はやがて、今持っている病気の悪化や、重大な病気につながってしまうことがあります。

ただし、からだのことを極端に気にしてしまう、というのも問題です(これは心気的といいます)。あくまでも、適度に、上手に、仲良く、からだとつきあっていくことです。

自分のからだと向き合い、からだを知ることは、自分と向き合い、自分を知る第一歩。
よくからだにきいてみてください、自分のこころのことや、自分自身のことを。

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アレキシサイミア(失感情症)
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