従来のバイオフィードバックは、身体の状態をより適切な状態にコントロールする、ことに重点がおかれていました。このようなバイオフィードバックが有用なケースも多々あります。しかし、バイオフィードバックの本当の有用性は、からだをコントロールするだけではありません。
バイオフィードバックは、「気づき」の手段として、また、からだとの対話をする手段として、すなわち「からだの声を聞く」手段として有用です。そして、「一人称のからだ」と「三人称のからだ」をつなぐものとしての役割があります。
コントロールできるかどうかよりも、コントロールを試みるプロセスにおいて、どうからだと対話し、からだの声を聞くかに重点をおきます。
患者自身のからだの状態を、いまここで信号として客観化されたものを、治療者と患者が共に見て(共有)、共に考え、患者の主観的なからだの感覚との関係を考え、共に気づきへのプロセスを味わっていく。
このような、気づきや対話に重点をおいたバイオフィードバックをBody Awareness Biofeedback と呼んでいます。
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